「噛める入れ歯」
「目立たない入れ歯」
自信があります
なぜ、多くの人が「入れ歯」で悩むのか
入れ歯は、本来とても優れた治療法であり、さまざまな症例に対応できる柔軟さを持っています。しかし実際には、入れ歯に対して次のようなお悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。
✅噛むと痛くて、食事を楽しめない
✅食べ物が隙間に挟まってしまい、痛みや不快感がある
✅異物感が強く、うまく話せない・発音しにくい
✅外れやすく、人前で使うのが不安
せっかく作った入れ歯なのに、「使いにくい」「痛い」と感じてしまうのは、本当に残念なことです。では、なぜこうしたトラブルが起きてしまうのでしょうか?
実は、入れ歯の不具合の多くは、「厚み」「ズレ」「変形」にあります。これらが少しでも生じると、本来ぴったり合っているはずの入れ歯が、口の中で浮いたりズレたりしやすくなり、痛みや違和感の原因になってしまうのです。それぞれの原因についてもう少し詳しくご紹介いたします。
入れ歯の「厚さ」が原因の場合
お口の中は、とても繊細な感覚を持つ場所です。たとえば、髪の毛が1本入るだけでもすぐに気づいてしまうほど、わずかな違和感にも敏感に反応しますよね。そんな繊細な口の中に、髪の毛よりもずっと厚みのある入れ歯を装着するわけですから、当然ながら違和感を覚えるのは自然なことです。
「なんとなくしゃべりにくい」「飲み込むときに引っかかる感じがする」「つけているだけで気になる」
こういった声を多くの患者さんからお聞きしますが、その原因のひとつが“入れ歯の厚み”にあることが多いのです。
入れ歯の「ズレ」が原因の場合
お口の形と入れ歯の形にズレがある場合、外れやすく、また隙間に食べ物が挟まりやすくなります。このズレ、実は入れ歯を製作した直後から発生していることもあります。つまり、制作工程や精度に問題があるということです。
入れ歯の「変形」が原因の場合
保険適用の入れ歯は「レジン(プラスチック)」という素材を使用します。このレジンは、長期間の使用すると「ゆがみ」や「たわみ」を起こすことがあります。これらが原因となって、咀嚼時の不快な痛みや、食べ物が入れ歯と歯茎の間に詰まる、あるいは入れ歯がずれるといったトラブルが生じます。
しかし、これらの問題は解決することが可能です。さらに、解決することで「しっかり噛める」「痛くない」「外れない」以外にも次のようなメリットが生まれます。
■「食べ物の味・温度」をしっかりと感じられる
食べ物の「味覚」「温度」を感じられるようになるため、食事を美味しくいただけます。
■「誤嚥性肺炎」のリスクを軽減
噛めない入れ歯は「噛む機能」そして「飲み込む力(嚥下)」も低下させてしまいます。そのため、食べ物が気管に入ることで発症する「誤嚥性肺炎」のリスクが高まります。噛める入れ歯にすることで、このリスクを回避できます。
患者さんの「希望に合わせた入れ歯」をご提案します
当院では、患者さんのニーズにお応えするために、さまざまな種類の入れ歯をご用意しています。それぞれご紹介します。
目立ちにくい入れ歯
「入れ歯を使っていることを気づかれたくない」そんなお悩みをお持ちの方は、意外と多いのではないでしょうか。
入れ歯が目立ってしまう大きな原因のひとつが、歯に引っかけて支える「金属のバネ」です。話したり笑ったりすると、このバネが見えてしまい、口元に不自然さを感じる方も少なくありません。こうしたお悩みに応えるために開発されたのが、「ノンクラスプデンチャー」と呼ばれる、見た目にやさしい入れ歯です。
金属のバネの代わりに、歯ぐきに近いピンク色の樹脂で固定する構造になっており、お口の中に自然になじみ、一見して入れ歯とはわからないほど目立ちにくいのが特長です。見た目が気になる接客業の方や、人と話す機会が多い方にも、安心してお使いいただけます。
また、ノンクラスプデンチャーには「オプション」があります。金属を一部利用し「耐久性」を高めるオプション。シリコンを利用し「痛みを軽減」するオプションです。
ノンクラスプデンチャー+金属
ノンクラスプデンチャーは目立ちにくいというメリットがある一方、金属の入れ歯と比べると耐久性に劣るというデメリットがあります。そこで、必要に応じて目立たない部分に金属を使用することで、耐久性を高めます。
ノンクラスプデンチャー+シリコン
ゴムのように柔らかく弾力のあるシリコンを使用した入れ歯です。ノンクラスプデンチャーの裏側にシリコンを貼り付けることで、次のようなメリットがあります。
☑歯茎が痛くなりにくい
☑シリコンが痛みを軽減するため、硬いものでも噛みやすくなる
☑シリコンの吸着性により、他の入れ歯よりも外れにくい
しっかり噛める入れ歯
インプラントオーバーデンチャー
2~4本のインプラントを埋め込み、入れ歯を固定します。入れ歯自体は取り外しができるため、お手入れも簡単です。通常のインプラント治療よりも身体的・経済的負担を軽減しながら、まるで自分の歯のような噛み心地が得られます。
コーヌスクローネ義歯
コーヌスクローネ義歯は、自分の歯に合わせて作られた筒状のキャップを土台として使用し、その上に入れ歯をスムーズにはめ込んで固定して使用する入れ歯です。金属のバネを使用しないため、見た目が気にならない上に、簡単に取り外せるのでお手入れも簡単です。
コラムしっかり「噛める」ことは「認知症予防」にもなります
最近では超高齢化社会に伴い、歳をとってもある程度自立した人間が社会的に求められています。何で入れ歯のページでこのようなお話をしたかと言いますと、円グラフの統計があるためです。
上図は何を表わしていると思いますか?これは、日常生活で自立している80齢以上の方に対しての調査で、日常生活を送れている方と残歯数の関係を示したものです。結果は、自立生活を送れている方の約80%が「歯が20本以上ある方」ということが分かりました。一方で、「歯が9本以下しかない方(入れ歯をしていない)」は約20%に留まりました。
この統計からわかることは、しっかり「噛む」ことは、食事が満足にできるかだけでなく、その人の健康状態にも影響するということです。
しっかり噛むという動作は、次の効果があります。
1.脳を刺激し「痴呆症」防止になる
2.正しい姿勢を取り戻し、骨折・捻挫防止となる
3.アンチエイジング効果
脳を刺激し「痴呆症」防止になる
これは、顎を動かすことにより脳の中を流れる血液の量が大幅に増加し、脳細胞を活性化させるためです。これはある統計でも証明されており、アルツハイマーになってしまう方には、歯が少ない人が多いようです。身近な例えとしまして、眠気が襲ってきた時、眠気覚ましに「ガム」を噛むことがあります。これはハッカによる刺激の効果もあると思いますが、ガムを噛む行為自体が脳に新鮮な血液を送りこむので、脳が活性化し、眠気覚ましにも効果があるのです。
正しい姿勢を取り戻すことで、骨折・捻挫防止となる
噛み合わせを正すことで、体のブレがなくなり、姿勢が良くなるというお話をきいたことはありませんか?東京都老人総合研究所での研究では、噛み合わせを正し、体のブレを無くすことで、研究対象者の足の捻挫・骨折の減少、交通事故発生率の低下という結果が出たようです。合わない入れ歯を使い続けたり、歯を失ったまま放置しておくと「噛み合せ」が徐々に悪くなっていきます。
「アンチエイジング」の効果
歯は顔の輪郭を形作っている重要な要素です。よって、歯を失ったまま放置していたり、入れ歯が大きかったり小さかったりすると顔の輪郭が変わってしまいます。この輪郭の変化が顔のシワ・タルミの原因となり、老け顔を助長する元凶となります。
つまり、あなたに適した入れ歯を入れることで「噛みやすい」といった機能的な面の回復だけでなく、シワ・タルミが生じないといった審美的な面までも回復してくれます。
初診治療相談へのご案内
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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