
- この記事の監修者
- 医療法人社団「朋優会」理事長。歯科医師・インプラント専門医。国際インプラント学士会(I.C.O.I.)メンバー。米国インプラント学会(A.O.)アクティブメンバー。欧州インプラント学会(E.A.O.)メンバー。O.S.I.アドバンスドトレーニングコース 講師。
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歯を失ってしまった場合の治療として、自分にぴったりな人工歯を得ることができるインプラント治療を選択する人が増えました。しかしその一方で、治療後の痛みなど不具合が生じて再治療をするケースも増えてきています。
せっかく高額な治療費をかけてインプラントを行うのですから、失敗のリスクはできる限り避けたいところです。
そこで当記事では、インプラント治療の失敗リスクを減らすための予備知識と歯科医院を選ぶ際の判断基準についてご紹介しています。インプラントに興味のある方、または検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
- 1.信頼できるインプラントメーカーを選ぶ
- 1-1.ストローマン社(スイス)
- 1-2.ノーベルバイオケア社(スウェーデン)
- 2.シミュレーションソフトの利用
- 3.インプラントガイドの利用
- 4.歯肉を切らないフラップレスインプラント
- 5.失敗しないインプラント治療とは「まとめ」
1.信頼できるインプラントメーカーを選ぶ

世界には数多くのインプラントメーカーがあります。そして価格も様々な上、メーカーごとに違った特徴もあります。その中で「信頼できるメーカーはどれなのか」の判断としては、やはり歯科医師に利用されているシェア率は大切なポイントです。
歯科医院も失敗のリスクを減らすためにトラブルや不具合が少ないインプラントメーカーを採用しています。いずれにしても、インプラント治療のリスクを減らすためには、やはり信頼できるインプラントメーカーを選ぶことが非常に大切です。
1-1.ストローマン社(スイス)
ストローマン社は、スイスを拠点とする世界シェア第1位のインプラントメーカーです。
特徴としては、自社ではなく非営利団体のインプラント学会が持つ、純粋で公平なデータを採用している点です。決して自社に有利なデータに偏ることがないため、高品質な製品の開発を可能にしていると言えます。
このように、ストローマン社の品質と信頼性は長期的な研究と様々なデータによって裏づけされています。
1-2.ノーベルバイオケア社(スウェーデン)
1965年に世界で初めてインプラントを開発した会社がノーバルバイオケア社です。最近ではAIを利用したシミュレーションソフトも成果を上げており、インプラント治療におけるハード面とソフト面でリードする企業です。
インプラント体の先端が歯のように先細りになっているため、従来よりも的確な位置に埋入しやすい特徴があります。先述のストローマン同様、世界シェア第2位を誇るインプラント界のパイオニアでもあります。
2.シミュレーションソフトの利用

以前のインプラント治療は、二次元の平面的な撮影によって行われており、インプラントの長さや太さの決定を目視によって行うというアナログ的な治療でした。そのため歯科医師の技量に治療が左右されやすく、リスクが避けられませんでした。
現在では三次元のデジタル解析が可能になり、様々なシミュレーションを行うことができるようになりました。
・歯を失った箇所の骨量
・骨造成の検討
・インプラントのサイズ
・インプラントを埋入する位置、および角度
シミュレーションソフトを利用することで、より的確でリスクの少ないインプラント治療が可能になります。
3.インプラントガイドの利用

かつてのインプラント治療は、歯科医師の勘と経験に依存する手段が一般的でした。
しかしインプラントは埋入の位置や角度、深さが少しでもズレてしまうと神経や血管を傷つけてしまうということになります。このように適切な深さや角度で埋入できなければ、治療後の不具合につながります。
しかし現在では、インプラントガイド装置を利用することであらゆるリスクを回避できるようになりました。
・ピンポイントで埋入できるため、血管を傷つけるリスクが軽減される
・ガイド通りに埋入するだけなので、手術時間が大きく短縮される
・歯茎や顎の骨への影響を最小限に抑えることで患者さんの負担を軽減できる
ガイドの通りに適切な角度や深さで埋入できるため、人的な依存のないインプラント治療が実現されています。
4.歯肉を切らないフラップレスインプラント

これまでのインプラント治療といえば、歯を失った箇所の歯肉にメスを入れて埋入する方法が一般的でした。当然ですが出血しますし、術後の痛みもあるため患者さんの負担も大きかった治療です。そこで最近では歯肉を切らずに、そのままドリルで穴を開けられるフラップレス治療が注目されています。
・手術の時間が短縮され、患者さんの負担を軽減できる
・歯肉を切らないため、手術後の痛みや腫れを軽減できる
・治療箇所への唾液の侵入が少なく、菌の感染リスクを軽減できる
前歯の歯は骨が薄いため、すべての歯に行える治療ではありませんが奥歯には可能なことが多い治療法になります。また、骨量が十分ではないなど、患者さんの状態によっては対応できない場合もあります。
ポイントとしては、事前の検査で骨の状態をしっかりと把握する必要があるため、前述のシミュレーションソフトが必須と言えます。
5.失敗しないインプラント治療とは「まとめ」

インプラント治療は1本でも数十万円にもなる治療ですから、本数が増えればその分さらに高額になります。ですから、せっかくインプラントを行うのであれば、患者さんとしては失敗のリスクは可能な限り避けたいものです。
インプラント治療のリスクを避けるために大切なことは、当記事でご紹介した先端の設備があり、経験と技術が豊富な歯科医院で行うことです。そのためには、当記事のようなインプラントメーカーや治療法を採用している歯科医院を見つけることがポイントになります。
インプラント治療を検討されている方は、根気よく歯科医師と相談して納得のいく歯科医院で治療しましょう。








