もう入れ歯で失敗したくない!信頼できる歯科医院の選び方

松川 眞敏
松川 眞敏
この記事の監修者
医療法人社団「朋優会」理事長。歯科医師・インプラント専門医。国際インプラント学士会(I.C.O.I.)メンバー。米国インプラント学会(A.O.)アクティブメンバー。欧州インプラント学会(E.A.O.)メンバー。O.S.I.アドバンスドトレーニングコース 講師。
https://e-implant-tokyo.com/smile-implant/

「入れ歯が合わなくて痛みが出る」

「すぐに入れ歯が外れる」

 

といったトラブルが起きて、新しい入れ歯を作るのを繰り返していませんか。気づけば持っている入れ歯は7個もある…といった方もいると思います。

 

しかし、本来は痛みや外れるのが原因で新しく作り直すのではなく、入れ歯に寿命がきた時に新たに作るのが入れ歯治療です。

 

入れ歯が外れやすかったり、痛みが長く続いたりする場合には、作っている段階から問題があり、トラブルを起こす原因になります。

 

そこで今回は、入れ歯作りで失敗しない!信頼できる歯科医院の選び方について解説していきます。

 

・入れ歯の痛みや外れるのから解放されたい

・歯科医院を変えるのを最後にしたい

 

と悩んでいる方はぜひこの記事を参考にしてください。

目次

1 信頼できる歯科医院の「5つのポイント」

自分の口に合った入れ歯を作ってくれる、信頼できる歯科医院には、次の5つの特徴があります。

1−1:精密な型取りをしている

入れ歯を作る時に始めに行うのが、型取りです。

 

入れ歯を作る時には模型上で行うので、型取りで入れ歯の良し悪しが決めるといっても過言ではありません。

 

保険の入れ歯の場合には、既製トレーといって金属でできたトレー型取り専用のピンクの柔らかい材料を使って型取りをしていきます。

 

その後、模型ができたら歯科技工士が入れ歯を作っていく流れが一般的です。

 

しかし、このピンクの材料に含まれた水分が蒸発して変形する可能性が高く、口の状態に合った入れ歯を作るのは難しくなります。

 

一方で、既製トレーではなく、オーダーメイドのトレーを作った上で、シリコンでできた材料を使う場合には、精密な型取りをすることができます。

 

オーダーメイドのトレーは、歯茎や粘膜にピッタリと合うように設計されています。

 

また、シリコンの材料はゴムでできていて変形する可能性が少なく、精度の高い型取りが可能です。

 

精度の高い型取りは粘膜や歯など、口のさまざまな情報を得ることができ、入れ歯を作る基盤になります。

 

つまり、型取りが精密にできていない場合には、口にピッタリと合わず、痛みが長く続いたり、すぐに外れてしまったりする入れ歯になりやすいです。

1−2:入れ歯の噛み合わせを決める道具を使っている

噛み合わせのバランスが少しでもズレてしまうと、歯や入れ歯などに負担がかかったり、痛みがでたりします。

 

失った歯と同じ噛み合わせを入れ歯で再現するのは、簡単ではなく次の3つの道具を使用することが多いです。

 

・咬合器

・フェイスボー

・ゴシックアーチ

 

・咬合器

咬合器は模型上で、顎の動きや噛み合わせのさまざまな位置を再現する装置のことです。型取りして作った模型をつけて、噛み合わせを確認していきます。

 

咬合器を使用することで、入れ歯の噛み合わせを予想でき、口の状態にベストな噛み合わせの位置を再現することが可能になります。

 

・フェイスボウ

フェイスボウは、3次元的に位置を確認することができる装置のことです。

 

例えば、写真や絵は2次元で、表面上でしか見ることができない、横幅がないので横からはどうなっているのかを見ることができません。

 

一方で3次元は、立体的になるので、横からの状態を見ることができます。

 

つまり、フェイスボウを使用することで、頭蓋骨に対して正確に噛み合わせの位置付けをすることが可能になるのです。

 

・ゴシックアーチ

矢印のような模様のことをゴシックアーチと呼びます。

 

模型に特殊な塗料を着けて、下の顎を動かすと矢印のような跡がつきます。

この跡の中心が、噛み合わせの中心です。

 

特に、歯を全て失って総入れ歯を作る場合には、歯がないので正しい噛み合わせの位置がわかりにくいです。

 

ゴシックアーチを使用することで、噛み合わせの位置を決定することができるようになります。

1−3:入れ歯の症例数が豊富

入れ歯作りが得意としている歯科医院は、症例数が豊富なことが多いです。

症例数が多いほど、そのまま歯科医師の実績になります。

 

特に自費の入れ歯にはいくつか種類があって、着け心地や見た目がそれぞれ違ってきます。

 

入れ歯の種類によって、どんな見た目になるのかどのくらい噛めるようになるのかどんな効果があるのかなどを症例写真で確認するのがオススメです。

 

自分が理想とする美しい見た目の症例や自分の口の状態に近い症例があると、治療に対してのイメージもしやすく安心です。

 

入れ歯治療の症例は、歯科医院のホームページで掲載されているケースが多いです。

 

また、ホームページに載っていなかった場合には、直接歯科医師に聞いて写真を見せてもらうと良いでしょう。

1−4:歯科技工士と連携している

歯の大きさや噛み合わせの位置などは、歯科医師が歯科技工士に細かく指示を出します。

しかし、実際に入れ歯を作るのは歯科技工士です。

 

歯科技工士の技術や知識も入れ歯作りでは重要な要素の一つです。

 

歯科医師が指示を出すだけでなく、入れ歯を作製する時には実際に歯科技工士が立ち合って口の状態を確認する、ひと手間があるのは良い入れ歯を提供したい思いを感じます。

 

また、ホームページでは、一緒に仕事をするテームのひとりとして歯科技工士の名前が載っている、入れ歯を作りにあたって歯科技工士の重要性について明言しているのも信頼できるポイントになります。

1−5:質問に対して適確な答えが返ってくる

入れ歯について自分の疑問に思っていることを、歯科医師に直接質問してみましょう。

例えば、顎関節症の治療が可能か聞いてみてください。

 

顎関節症は、耳の横にある関節や筋肉などに負担がかかることで、口が開きにくくなったり、痛みがでたりする症状のことです。

 

入れ歯を使っていて顎関節症になる原因は、噛み合わせの悪さがほとんどです。

 

正しい位置ではなく、ズレた位置で噛むことによって、関節や筋肉などに負担がかかってしまいます。

 

顎関節症の治療では、噛み合わせを正しい位置に調整していきます。

ただ、噛み合わせの調整は、技術と知識がある歯科医師にしかできません。

 

そのため、顎関節症の治療ができることは、噛み合わせの知識がある一つの指標になります。

 

また、質問に対して経験や知識が十分にある歯科医師の場合には、適確な答えが返ってくるはずです。

 

質問したことに対してあやふやな答えしか返ってこない時には疑う目を持った方がいいかもしれません。

2 入れ歯の専門医ってあるの?

インプラント認定医や根管治療専門医などと同じように、入れ歯でも認定医や専門医の制度や資格があります。

 

入れ歯を得意としてる場合には、義歯認定医補綴専門医とホームページで表示していることが多いです。

 

ただ、認定医や専門医の資格だけを取っているケースも少なくありません。

歯科医療は医療なので、知識や技術もひと昔前とは違って日々進化しています。

 

資格を取っているだけでなく、定期的に学会やスタディグループに参加していることは、新しいことに目を向け、知識や技術の向上や良い治療を提供しようとする姿勢を感じられます。

3 入れ歯のアフターケアにも注目

入れ歯は完成したら終わりではなく、口の中に馴染むまでや長く使い続けられるようなケア方法を教えてくれるのかも信頼できる歯科医院のポイントになります。

 

入れ歯を作製する前に、完成した後ついて次のような説明があると良いでしょう。

3−1:入れ歯のお手入れ方法

入れ歯のお手入れは、水を流しながら専用の歯ブラシで入れ歯を磨いたり、洗浄剤を使ったりするのが基本です。

 

しかし、入れ歯の種類によっては洗浄剤を使いすぎると、入れ歯の色が変わってしまい見た目が悪くなって、作り直しが必要になることもあります。

 

そういったトラブルが起きないように、入れ歯に適したお手入れの仕方を丁寧に説明してくれる歯科医院は、信頼できるといってもいいのではないでしょうか。

3−2:検診で入れ歯の状態を確認する

新しい入れ歯の場合には、まだ歯茎に馴染んでいないので、痛みが出ることも少なくありません。

 

しかし、精密な方法や正しい噛み合わせで作られた入れ歯は、歯茎や粘膜に馴染むのが早く、調整する回数が少なく済むケースが多いです。

 

調整が終わり問題なく入れ歯を使えるようになった後は、入れ歯を長く使い続けたり、他の歯を守ったりするために、定期的な検診の必要性についてしっかりと説明してくれるはずです。

 

また、入れ歯を使用している方は、残っている歯と同様に入れ歯の点検が必須です。

 

検診の時に入れ歯の点検をしない場合には、入れ歯にヒビが入っていたり、噛み合わせに多少のズレが生じていたりするのを見逃してしまいます。

 

そうなると最悪の場合、外出先や大事な場面で入れ歯が壊れたり、痛みがでたりするトラブルが起きる可能性が高いです。

 

入れ歯は毎日使う消耗品です。

 

大きなトラブルが起きる前に、修理をすることや適切なタイミングで作り直すのが、大切になってきます。

 

そのため、定期的な検診で入れ歯の微調整や確認の重要性について、しっかりと説明があるのは一時的な治療ではなく、長い期間、快適に入れ歯を使えるように考えている証拠になるはずです。

4 歯科医院を探すのを最後にしよう!

何度も入れ歯を作り直すのは、身体的にも精神的にもダメージが大きく辛いと思います。

家から近いから、他に歯医者を探すのはもう面倒といって適当な歯科医院で入れ歯を作るのはもう止めましょう。

 

入れ歯を作るのにあなたが信頼できる歯科医院は、きっとあります。

 

歯科医院を変えるのは今回で最後にして、信頼できる担当医の元で自分だけの入れ歯を作って快適に過ごしましょう!

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