
- この記事の監修者
- 医療法人社団「朋優会」理事長。歯科医師・インプラント専門医。国際インプラント学士会(I.C.O.I.)メンバー。米国インプラント学会(A.O.)アクティブメンバー。欧州インプラント学会(E.A.O.)メンバー。O.S.I.アドバンスドトレーニングコース 講師。
https://e-implant-tokyo.com/smile-implant/

入れ歯で美しい見た目にするのは、無理と諦めていませんか?
また、
「金属のバネが見えてしまうのが嫌」
「口元を手で隠さないと笑えない」
といった入れ歯特有の見た目に悩まされていませんか?
しかし、現在では入れ歯でも、自然な見た目で快適に過ごすことができます。
今回は、入れ歯だと気づかれにくい、自然な入れ歯にする方法について解説していきます。
目次
- 1 保険の入れ歯は見た目が美しくできない?
- 2 見た目が美しい入れ歯「6選」
- 2−1:金属を使用しない「ノンクラスプデンチャー」
- 2−2:違和感が少ない「金属床」
- 2−3:歯茎の色に合わせることができる「シリコンデンチャー」
- 2−4:どこが入れ歯かわからない「コーヌスクローネ」
- 2−5:金属のバネがない入れ歯「磁性アタッチメント」
- 2−6:見た目の仕上がりが美しい「インプラントデンチャー」
- 3 自然で美しい入れ歯を保つためには?
- 3−1:口に馴染むまで調整する
- 3−2:口の中を清潔に保つ
- 3−3:適切なお手入れ方法を学ぶ
- 3−4:定期的な検診を受ける
- 4 理想的な入れ歯で人生を楽しもう!
1 保険の入れ歯は見た目が美しくできない?

保険治療で作る入れ歯は、数千円〜1万円ほどの費用でできます。
安く入れ歯ができるのは、次のような理由があります。
保険の入れ歯の場合、レジンというプラスチックで作るのが一般的です。
しかしレジンは、薄くすると割れやすい性質があり、入れ歯の歯や歯茎の形が長くなり厚みが出て、顔に対して不自然な口元になりやすいです。
また、プラスチックの素材は水分を吸収するため、唾液やお茶、コーヒーなどの汚れが付きやすく見た目が悪くなりやすいです。
保険治療は安く作れて、何となく噛めるようになる程度の入れ歯を、作ることしかできません。
保険治療では、理想的な入れ歯を作るのに限界があります。
2 見た目が美しい入れ歯「6選」

入れ歯で自然な口元を再現するのは、不可能ではありません。
保険治療ではなく、自費治療で入れ歯を作ることで自然な見た目を再現していきます。
自費治療では、良質な材質で入れ歯を作成するので、自然で美しい見た目にすることが可能です。
また、歯茎の色や歯の形などを理想とする形で再現することができ、自分だけの入れ歯を作製することができます。
それぞれの入れ歯の特徴は、以下の通りになります。
2−1:金属を使用しない「ノンクラスプデンチャー」

ノンクラスプデンチャーは、柔らかいプラスチックで作る入れ歯のことです。
保険の部分入れ歯の場合には、金属のバネを歯に引っ掛けて使うので、笑った時にバネが見えて、他人に入れ歯だと気づかれやすいです。
一方、ノンクラスプデンチャーでは、金属のバネは使わずに、歯茎と同じ色のプラスチックを歯に引っ掛けて入れ歯を維持するため、引っ掛けている部分が歯茎と馴染んで目立ちにくく、入れ歯だと気づかれにくいです。
他にもノンクラスプデンチャーは、保険の入れ歯とは違う材質のプラスチックを使用していて、柔らかく割れにくい特徴があります。
2−2:違和感が少ない「金属床」

金属床は、チタン、コバルトクロム、白金加金といった金属を使った入れ歯のことです。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
チタン…歯茎に馴染みやすく、軽くて強い
コバルトクロム…強度がとてもある
白金加金…硬さと柔らかさを持っていて加工しやすく、粘膜に馴染みやすい
金属は、薄くても丈夫な性質があり、入れ歯の形をある程度自由に設計することができます。
そのため、部分入れ歯を固定するためのバネを目立たなく仕上げることが可能です。
金属床は、設計によっては自然な見た目でき、長期的に使用できる入れ歯になります。
2−3:歯茎の色に合わせることができる「シリコンデンチャー」

シリコンデンチャーは、特殊な樹脂でできた入れ歯のことです。
入れ歯の裏側に、クッション性の高い樹脂を入れているので、ギュッと噛んでも痛みが出にくく、しっかりと噛めるのが特徴です。
また、部分入れ歯のバネの部分には、歯茎の色に合わせた樹脂を使用していて、歯と入れ歯の境目がわかりにくく、入れ歯だと気づかれにくいです。
2−4:どこが入れ歯かわからない「コーヌスクローネ」

コーヌスクローネは、ブリッジタイプの入れ歯のことです。
まず、残っている歯を削って、金属の土台の被せ物を取り付けてから、その上に繋がった被せ物を取り付けて、使用していきます。
繋がった被せ物と土台の被せ物は、摩擦力によってピッタリと密着するので、外れにくく安定感があります。
コーヌステレスコープの場合には、床(しょう)といって歯茎を覆う部分がほとんどありません。
入れ歯の床の部分が少なく金属のバネもないため、どこが入れ歯なのかわからないくらい、自然な見た目にすることが可能です。
2−5:金属のバネがない入れ歯「磁性アタッチメント」

磁性アタッチメントは、磁石の引き合う力を利用した入れ歯のことです。
歯の根っこに磁石を引き寄せる金属を装着して、入れ歯には磁石を埋め込みます。
お互いが引き合うようにくっつくので、外れにくくズレにくいのが特徴です。
また、強力な磁石を利用していて、歯に引っ掛ける金属のバネが必要ありません。
バネがない分、入れ歯とわかりにくい見た目に仕上がります。
2−6:見た目の仕上がりが美しい「インプラントデンチャー」

英語でオーバーは被せる、デンチャーは入れ歯という意味があります。
つまり、インプラントオーバーデンチャーは、インプラントに入れ歯を被せる治療法のことです。
治療としては、まず、顎の骨の中にインプラントを埋めます。
入れ歯の中には、インプラントにカチッとハマる部品を取り付けているので、取り外しが可能です。
この入れ歯をするには、インプラントを埋める外科手術が必要になりますが、入れ歯が安定して噛みやすくなるのが特徴です。
また、使用する入れ歯の歯の部分をセラミックの素材にすると、艶と透明感がでるようになり、見た目が美しく仕上がります。
3 自然で美しい入れ歯を保つためには?

入れ歯は入れたら、終わりではありません。
入れ歯をキレイなまま維持するためには、次のことに注意しましょう。
3−1:口に馴染むまで調整する

どんな入れ歯でも、すぐに痛みなく使えるようになることは、ほとんどありません。
入れ歯が歯茎や粘膜に馴染むまでは、数回の調整が必要になります。
口の中に馴染みやすいように入れ歯を調整することで、より自然な見た目の入れ歯になります。
3−2:口の中を清潔に保つ

どんなに入れ歯の見た目が良くても、入れ歯を支えている歯が汚れていては意味がありません。
入れ歯を支えている歯が虫歯や歯周病でなくなると、他の残っている歯や歯茎に負担がかかるようになります。
また、歯が無くなった分、入れ歯の範囲が広くなり見た目の印象も変わりやすいです。
入れ歯だけでなく、残っている歯をしっかり磨いてキレイな状態を保つようにしましょう。
3−3:適切なお手入れ方法を学ぶ

入れ歯の適切なお手入れ方法は、入れ歯をキレイに保つために大事になってきます。
特に気をつけたいのは、入れ歯洗浄剤です。
入れ歯洗浄剤の種類によっては、金属が錆びたり、入れ歯の色が変色したりするトラブルが起きる原因になります。
他にも、入れ歯を硬い歯ブラシで磨きすぎて、傷ができ艶がなくなる場合があります。
そういったトラブルが起きないように、入れ歯が完成した時には、担当医に適切なお手入れ方法を教えてもらいましょう。
3−4:定期的な検診を受ける

定期検診では、歯のクリーニングや入れ歯の調整をおこなうのが一般的です。
入れ歯は毎日使うもので、噛む部分が減っていることが多く、噛み合わせの位置が変わっていることがあります。
噛み合わせの位置がズレると、痛みがでたり外れたりと入れ歯のトラブルが多くなるほどです。
また、入れ歯の材質によっては、着色が付いて見た目が悪くなります。
定期検診では、口の中から入れ歯も含めて状態を確認していきます。
定期的に検診を受けることで、入れ歯をキレイなまま使い続けることが可能です。
4 理想的な入れ歯で人生を楽しもう!

入れ歯でも、他人から気づかれないほど自然な見た目にすることができます。
ただ、そのためには、歯科医師の入れ歯を作る知識や技術力が欠かせないため、信頼出来る歯科医院で治療を受けることが大切です。
「入れ歯は、噛めるだけで良い…」と理想とする入れ歯を諦めるのはまだ早いです。
あなたが理想とする入れ歯を手に入れて、見た目を気にすることなく、人生を楽しみましょう!









