
- この記事の監修者
- 医療法人社団「朋優会」理事長。歯科医師・インプラント専門医。国際インプラント学士会(I.C.O.I.)メンバー。米国インプラント学会(A.O.)アクティブメンバー。欧州インプラント学会(E.A.O.)メンバー。O.S.I.アドバンスドトレーニングコース 講師。
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インプラント治療をする人が右肩上がりになるのと同じくらい、CTを導入する歯科医院も増えています。
最近では特に、インプラント治療をする準備段階としてCT撮影は、欠かせなくなってきました。
今回は、CTと歯科医院について解説していきます。
本記事では
・CTでどんなことがわかるのか
・CTがない歯科医院では、インプラント治療が不安?
といった聞くに聞けないことについても解説しているので、是非インプラント治療をする参考にして下さい。
目次
- 1 歯科医院にCTがないと信用できない?
- 2 インプラント治療でのCTの必要性
- 2-1:骨の量・厚さ
- 2-2:血管や神経の位置
- 2-3:歯周組織の状態
- 3 歯科医院にCTがあるメリット
- 3-1:検査がすぐにできる
- 4 信頼できる歯科医院でインプラントをする
1 歯科医院にCTがないと信用できない?

インプラントをする人が増えてきたこともあって、現在では、歯科医院に歯科用CTを設置するところも多くなっています。
しかし、「CTを設置している歯科医院=インプラント治療が上手い」では、ありません。
最新の機械を導入していても、使いこなせていないと意味がないですし、本当に重要視するのは「機械」ではなく、インプラントを実際にする担当医の知識や技術です。
しかし、インプラント治療をする前にCT撮影をしない歯科医院は、注意が必要です。
CTが普及していなかった頃は、CT撮影をせずに、インプラントを入れることが普通でしたが、インプラント事故が起こっていたのも事実です。
歯科医院で撮影するX線写真は2次元なので、平面的に骨の状態や神経の位置を確認することしかできません。X線写真だけで診査診断すると写真には写らない隠れた神経や血管を傷つけて麻痺が残るといった事故が起こる可能性が高くなるのです。
しかし、オペ前にCT撮影をしさえすれば、CTが医院になくても問題ありません。
その場合は、大学病院などCTが設置してある所に、患者さんが撮影をしに行くことになります。
2 インプラント治療でのCT撮影の必要性

現在では、インプラント治療をする前に、CT撮影をする歯科医院がほとんどです。
CT撮影をすることで、インプラントをする成功率や確実性を上げて、患者さんに安心してインプラント治療を受けてもらうためです。
CT撮影でわかることは次の3つです。
・骨の量・厚さ
・血管や神経の位置
・歯周組織の状態
簡単に解説していきます。
2-1:骨の量・厚さ

インプラント治療は、顎の骨の中にインプラントを埋めて、その上に被せ物を取り付けることで、歯の機能を回復させる方法です。
つまり、インプラントを埋め込むための「顎の骨の量・厚さ」が重要になります。
歯科医院にある普通のレントゲン写真では2次元での分析しかできないため、骨の量や厚さまでは確認することができません。
しかし、CTでは、3次元で立体的に口の中を確認できるため骨の量や厚さを確認することができます。
例えば、1つの缶があるとします。
普通のレントゲンの場合だと、缶の正面しか見ることができません。
これがCTになると、缶の裏側、横や真下といった360°どの方向からも見ることができるのです。
つまり、CT撮影をすることで、インプラント治療に必要な骨の量や厚さがあるのかを、事前に確認することが可能になります。
2-2:血管や神経の位置

口の中には、多くの血管や神経が通っています。
特に、口周りは細い血管や神経が複雑にある部分でもあるため、誤って傷つけないためにもCT撮影は必要です。
神経を傷つけてしまうと、顔面麻痺が残る可能性もあるので、CTで神経の位置を確実に把握しておく必要があります。
2-3:歯周組織の状態

歯周組織とは、歯の周りの組織のことです。
歯茎の状態もインプラント治療をする上で重要です。
歯茎の厚みがないと、インプラントが歯茎から透ける可能性があります。
また、歯茎が薄いことが原因で、血液の循環が悪くなり歯茎の色が、赤黒く見える症状がでるケースもあります。
このような症状を防ぐためにも、CTを使って歯周組織の状態を確認することもあります。
3 歯科医院にCTがある「メリット」

歯科医院にCTがなくても問題はないのですが、CTがあることで生じるメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
3-1:検査がすぐにできる

治療をする歯科医院ではなく、大学病院でCT撮影を行う場合、撮影データができあがるまで約1週間待つところもあり、多少の時間がかかります。
しかし、CTが歯科医院にあると、すぐに検査ができ、インプラントができる骨の状態なのか、インプラントを入れる周辺の組織の状態が良好なのかを、すぐに確認することができます。
4 信頼できる歯科医院でインプラント治療をする

インプラント治療をすることで大切なことは、担当医が信頼できるかです。
CTは、インプラント治療が安心してできる情報を得るための1つの材料です。
歯科医院にCTが設置していなくても、他の所でCT撮影をして、担当医がデータを確認しながら診査、診断をするのなら、何の問題もありません。
インプラントは外科手術が必要であり、誰でもできる治療ではありません。
設備だけで判断するのでは無く、信頼できる歯科医院でインプラント治療をすることが何より大切です。









