
- この記事の監修者
- 医療法人社団「朋優会」理事長。歯科医師・インプラント専門医。国際インプラント学士会(I.C.O.I.)メンバー。米国インプラント学会(A.O.)アクティブメンバー。欧州インプラント学会(E.A.O.)メンバー。O.S.I.アドバンスドトレーニングコース 講師。
https://e-implant-tokyo.com/smile-implant/

「インプラントで万が一失敗したときのことを考えると、怖くてなかなか治療に踏み出せない」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ポイントは、インプラント治療における様々なリスクを回避することにあります。そこで本記事では、インプラント治療の成功率を高めるための方法をいくつかの観点からご紹介していきます。
目次
- (1)「インプラントガイド」を使う
- (2)CT(画像診断装置)やシミュレーションソフトの活用
- (3)信頼性の高いメーカーを選ぶ
- (4)よい歯科医院を選ぶ
- (4-1)メリットとデメリットを説明してくれる
- (4-2)セカンドオピニオンで納得してから治療に臨むように勧める
- (4-3)本記事で紹介した観点を基準に選ぶ
- (5)まとめ
(1)「インプラントガイド」を使う

一般的な施術では、担当する歯科医師の技術と経験を頼りに、インプラントをあごの骨に埋め込むのが主流です。そのため当然ですが、インプラントの成功率は歯科医師の腕前によって大きく左右されてしまうことになります。
もちろん、どの歯科医院でも、事前にレントゲンやCTを駆使し、一人ひとり異なる骨の特徴を掴み、施術に臨んでいます。しかし実際にインプラントの埋入作業をするとなれば、最終的には技術と経験がものをいうことは間違いありません。
「インプラントガイド」は、そうしたインプラントにおける“不確実性”を少しでも取り除くための方法として知られています。
インプラントガイドとは「サージカルガイド」とも呼ばれ、治療プラン通り正確にインプラントを埋入するための補助装置です。これがあれば、歯科医師はほとんど迷うことなく、確実な角度と最適な深さでインプラントを埋め込むことができるようになります。
歯科医院では、このインプラントガイド(サージカルガイド)を採用しているところもありますので、クリニック選びの基準として考えてもよいでしょう。
(2)CT(画像診断装置)やシミュレーションソフトの活用

従来型のインプラントでは、治療プランを立てる際に、事前調査としてレントゲンで診査を行っています。
しかしレントゲンだけでは、適切な位置にインプラントを埋入することはできません。なぜならインプラントで重要なのは、あごの骨の「厚さ」「骨密度」「神経や血管の位置」だからです。
これらの情報を把握し、精度の高い治療プランを立てるには、CT(画像診断装置)データおよびシミュレーションソフトが不可欠です。
インプラント治療に信頼性のある歯科医院では、ハイスペックなCT設備と高性能なシミュレーションソフトを揃えています。みなさんがインプラント治療を依頼しようと考えているクリニックがあれば、事前にホームページなどでぜひチェックしてみてください。
(3)信頼性の高いメーカーを選ぶ

インプラント治療の成功は、“埋入前”の行程が大きく左右するといっても過言ではありませんが、“埋入後”も合わせて重要です。
治療が成功したかどうかは、長期的な視野でインプラントの状態を伺ってみなければ、なかなか判断がつきません。だからこそ、埋入したインプラントの品質には徹底的にこだわりたいものです。
「ストローマン社」「アストラティック社」「ジンマー社」など……世界中の歯科医師から絶大な支持を誇る有名なインプラントメーカーはいくつもあります。
医療業界においてメーカーの「信頼がある」というのは、数えきれないほどの治療実績があり、なおかつ長期的に安定して運用できるということです。
有名なメーカーのインプラントを用いていれば、何らかの事情で他の歯科医院に通うことになったとしても、スムーズに対応できるというメリットもあります。
(4)よい歯科医院を選ぶ

インプラント治療は自由診療であることから、しばしば利益優先で強引に治療を勧めてくる歯科医院もみられます。
インプラント治療を成功に導くためには、やはりなんといっても、確かな技術と実績を持つ歯科医師に頼むのが一番です。以下では、よい歯科医院の選び方のポイントをまとめましたので、ぜひご参考ください。
(4-1)メリットとデメリットを説明してくれる
インプラント治療が終わった後も「患者が快適な毎日を過ごせるか」「後悔しないか」ということを大切に考えてくれる歯科医師なら、必ず治療のメリットやデメリットをフェアに説明してくれるはずです。
当然、その人のあごの骨の状態を鑑みて、どれだけのリスクがあるかという点も、包み隠さず教えてくれると思います。
(4-2)セカンドオピニオンで納得してから治療に臨むように勧める
診査内容や技術に自信のある歯科医院であれば、患者が安心して治療に臨めるよう配慮してくれるはずです。「セカンドオピニオンを聞いた上で治療を検討してもよいか」と尋ねたときの反応で、その歯科医師が信用できるかどうか判断できることでしょう。
(4-3)本記事で紹介した観点を基準に選ぶ
インプラントガイド(サージカルガイド)、CTやシミュレーションソフト、使用しているインプラントメーカーなど……これまで紹介した観点を重視しながら歯科医院を選ぶのも有効な方法だといえます。
(5)まとめ
| インプラント治療の成功率を上げるためには? | |
| 方法
| 要点
|
| インプラントガイド(サージカルガイド)
| インプラント埋入作業の精度を高める
|
| CT(画像診断装置) シミュレーションソフト
| 骨の厚さや神経・血管の位置を正確に把握できる
|
| 世界的に信頼のあるメーカー
| 膨大な治療実績と長期的な安定性がある
|
| よい歯科医院選び
| 歯科医院の経営方針や歯科医師の腕前によって治療のクォリティが大きく左右される
|
あごの骨は一人ひとり違いがあるため、豊富な経験を持つ熟練の歯科医師であっても、インプラント治療を100%成功に導けるという保証はありません。
しかし、失敗のリスクを回避することは十分に可能です。ぜひみなさんも、今回ご紹介した内容を参考に、よい歯科医院を選んでみてくださいね。









