- この記事の監修者
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医療法人社団「朋優会」理事長。歯科医師・インプラント専門医。国際インプラント学士会(I.C.O.I.)メンバー。米国インプラント学会(A.O.)アクティブメンバー。欧州インプラント学会(E.A.O.)メンバー。O.S.I.アドバンスドトレーニングコース 講師。
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「歯がボロボロで恥ずかしいから、歯医者に行きたいけど行けない…」と悩んでいませんか?
また、歯医者に行こうと思っても、どんな歯医者が良いのか分からずに結局、行かずに終わってしまった方もいると思います。
そこで今回は、歯がボロボロの方の歯医者さんの選び方、治療を受けるときの注意点などについて解説していきます。
・歯がボロボロの状態から抜け出したい
・歯の治療をして、思いっきり笑いたい
といった方は、この記事を参考にしてください。
目次
- 1歯がボロボロで歯医者に行く人は多い
- 1−1:歯がボロボロなのを歯医者はどう思っている?
- 2歯がボロボロの方の歯医者の選び方
- 2−1:話を聞いてくれる
- 2−2:治療説明が丁寧
- 2−3:痛みへの配慮がある
- 2−4:個室がある
- 3歯がボロボロの方が治療を受けるときの注意点
- 3−1:歯医者は変えても良い
- 3−2:自分の思いを伝える
- 3−3:担当医と一緒に治療に取り組む
- 4歯がボロボロの方が歯医者に行くとどう変わる?
- 5歯がボロボロで歯医者に行くのを恥ずかしがらなくても良い
1歯がボロボロで歯医者に行く人は多い
歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしいと思っている方は、お口の中が酷い状態なのは自分だけと思っているかも知れません。
しかし、厚生労働省が行っている歯科疾患実態調査では、歯や口の状態について「気になることが1つでもある」と答えた人は全体の約40%以上にもなります。
その中でも「歯が痛い、しみる」「歯茎が痛い、腫れている、出血がある」とお口の中の異常を訴えている年齢が、25歳以上の大人に多いことが、この調査でわかります。
さらに、「噛めないものがある」と回答した人は、年齢を重ねた65歳以上の人が多いですが、35歳〜64歳の人にも一定数いることがわかっています。
つまり、お口の中に問題を抱えている人は、一定数いるということです。
年齢 | 歯が痛い、しみる | 歯茎が痛い
腫れている 出血がある |
噛めないものがある |
25〜34 | 20.1 | 13.8 | 0.7 |
35〜44 | 17.9 | 13.3 | 1.6 |
45〜54 | 17.9 | 13.9 | 2.4 |
55〜64 | 15.7 | 17.3 | 8.5 |
65〜74 | 9.8 | 10.4 | 12.5 |
引用:歯科疾患実態調査 表33歯や口の状態、年齢階級別
1−1:歯がボロボロなのを歯医者はどう思っている?
そもそも歯医者さんは、お口の病気を治すところでもあります。
毎日のように歯の治療をする歯医者さんでは、歯がボロボロの状態を見たとしても、笑ったり、だらしないと思ったりしないことがほとんどです。
他にも、「怒られないか心配…」といった不安な声もよく聞きますが、歯医者さんの場合には、怒るより心配する人が多いと言います。
なぜなら、歯医者さんも医者で「過去に何かあったのかな?」「今は食事が取れているのかな」といった心身の健康を気にする人が多いからです。
2歯がボロボロの方の歯医者の選び方
「歯医者に行こう!」と決意しても歯医者の数が多すぎて、どうやって選べば良いのかわからない方も多いでしょう。
ここでは、歯がボロボロの方の歯医者の選び方について、解説していきます。
2−1:話を聞いてくれる
歯医者に行って、すぐに治療が始まることはありません。
治療を始める前には、カウンセリングをする歯医者がほとんどです。
カウンセリングでは、痛みや気になる部分があるか、患者さんの要望などを聞いていきます。
歯がボロボロの方は、歯医者に聞きたいことや話しておきたいことなどが、多いと思います。
そのため、カウンセリングの時間が十分にあり、患者さんの話を最後まで聞いてくれる歯医者を選ぶのがおすすめです。
ホームページでもカウンセリングをしているのかを確認できますが、信頼できる情報は、実際に歯医者に通っている人に聞いてみることです。
通っている人が周りにいない場合には、口コミを確認して、歯医者の雰囲気を確認するのも良いでしょう。
2−2:治療説明が丁寧
カウンセリングが終わった後は、歯科医師がお口の状態を診て、治療計画を立てていきます。
歯がボロボロでお口の状態が悪いほど、治療でやることが多く複雑になるので、理解するのが難しいと感じることがあります。
そのため、患者さんが治療内容を理解するまで、説明してくれる歯医者が良いでしょう。
治療内容がわからずに治療を進めてしまうと、トラブルの原因になりやすいです。
患者さんの表情を見ながら、丁寧に説明してくれる歯医者を選びましょう。
2−3:痛みへの配慮がある
「痛いのが怖くて歯医者に行けない…」と悩んでいる方も少なくありません。
その場合には、次のような取り組みをしている歯医者がオススメです。
・痛みを感じにくい麻酔を使用している
・静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう)をしている
・声かけをしてくれる
例えば、「痛みを和らげるための麻酔なのに、麻酔するのが痛くて嫌だ」と感じている方もいると思います。
麻酔をするときには、極細の針や電動麻酔器を使用することで、注射時の痛みを軽減することができます。
その他にも、静脈内鎮静法は、点滴で鎮痛剤を体に入れることで、ほとんど痛みを感じずに治療を終えることができる方法です。
こういった道具や設備が整っていて、痛みに対して配慮がある歯医者だと、安心して治療を受けることができます。
2−4:個室がある
歯がボロボロで恥ずかしい方は、
・他の人からの視線が怖い
・見られたくない
という思いを、強く持っている傾向があります。
歯医者で働いている人以外に見られたくない場合は、個室がある歯医者を選ぶのがおすすめです。
3歯がボロボロの方が治療を受けるときの注意点
歯がボロボロの方が治療を受けるときには、次のことに注意しましょう。
3−1:歯医者は変えても良い
カウンセリング時や治療時に違和感を覚えたら、他の歯医者に相談してみましょう。
特に、日本には義理人情という言葉があるほど、他人を思いやる気持ちが強い傾向があります。
他の歯医者に相談するのは、今、診てもらっている歯医者に悪いと思ってしまいがちです。
しかし、今している治療が本当に必要か自分で判断するのが難しかったり、治療に対して不安になったりしたときには、遠慮せずに別の歯医者に相談しましょう。
担当医の治療に対する考えや姿勢に共感できる、歯医者で診てもらうのがおすすめです。
3−2:自分の思いを伝える
・痛みに弱いから、どんな処置でも麻酔をしてほしい
・なるべく費用を抑えて治療をしたい
・前歯を自費治療する場合には、治療費はいくらになる?
など、自分の要望や聞きたいことなどは、なるべく伝えるようにしましょう。
また、最終的にはどんなお口の状態になりたいかを伝えると、担当医も患者さんに適した治療を提案しやすいです。
とはいえ、久しぶりの歯医者で緊張してしまい、担当医にあまり自分の思いを伝えることができなかった…となることもあります。
そういったときには、他のスタッフ(受付の人、歯科衛生士など)に自分の思いを伝えても良いでしょう。
3−3:担当医と一緒に治療に取り組む
「歯医者に行けば、大丈夫!」と思っている方もいると思います。
確かに、歯医者では虫歯や歯周病の原因になる細菌を取り除いて、お口の状態を良い方向に導いてくれます。
しかし、歯医者だけが頑張っても理想的なお口の状態にすることは難しいです。
歯科治療は、患者さんと一緒に改善していく必要があるからです。
例えば、虫歯治療をして歯の状態が良くなっても、毎日の歯磨きが不十分でまた、虫歯になっては意味がありません。
歯医者任せにするのではなく、患者さんも一緒にお口の状態を良くしていく姿勢が大切です。
その結果、治療期間が短くなったり、虫歯や歯周病になったりするリスクを減らすことにも繋がります。
4歯がボロボロの方が歯医者に行くとどう変わる?
歯がボロボロの状態から治療を終えたときには、次のような変化が起きる人がいます。
・思いっきり笑えるようになる
・自分に自信がついて、明るくなる
・コンプレックスから解放される
歯がボロボロで、人前で笑えなかったり、誰かと会うのを避けてたりしている方も少なくないでしょう。
歯の治療をすることで、変化が大きいのが見た目です。
見た目がキレイになるので、口元を隠さずに思いっきり笑えるようになります。
また、歯がボロボロの状態が、コンプレックスになっている方もいます。
口元のコンプレックスから、今まではやりたいことを諦めていたかも知れません。
しかし、口元がキレイになったことで、コンプレックスから解放され、新しいことに挑戦できるようになります。
その結果、自分に自信がついて、明るい性格になる人もいます。
5歯がボロボロで歯医者に行くのを恥ずかしがらなくても良い
歯医者には、毎日さまざまなお口の状態の方が来院しています。
・歯がボロボロの状態を見て笑われる、だらしないと思われる
・怒られる
といったことをする歯医者は、ほとんどいないでしょう。
とはいえ、安心できる歯医者で治療をするためには、次の4つ項目に当てはまる歯医者が、おすすめです。
・話を聞いてくれる
・治療説明が丁寧
・痛みへの配慮がある
・個室がある
また、歯医者で治療をするときには、次のことに注意しましょう。
・歯医者は変えても良い
・自分の思いを伝える
・担当医と一緒に治療に取り組む
歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい方が、歯医者に行くのはとても勇気がいることだと思います。
そのため、信頼できる、治療を安心して任せられる歯医者を選ぶのが大切です。
ボロボロの歯を治療して、思いっきり笑えて、楽しめる生活を手に入れましょう。