インプラント手術後、運動できますか?

松川 眞敏
松川 眞敏
この記事の監修者
医療法人社団「朋優会」理事長。歯科医師・インプラント専門医。国際インプラント学士会(I.C.O.I.)メンバー。米国インプラント学会(A.O.)アクティブメンバー。欧州インプラント学会(E.A.O.)メンバー。O.S.I.アドバンスドトレーニングコース 講師。
https://e-implant-tokyo.com/smile-implant/

インプラントの手術を受けることになり、その後の生活の注意点について確認しているとき、「運動を控える」という注意点を見たことがある方もいるかもしれません。

基本的にインプラント手術後、2~3日は運動を控えるように医師から言われることが多いですが、普段から習慣的に運動をしている方は2~3日も控えるのは長いと感じることもあるでしょう。

また、運動といっても、どのくらいの運動を控えるべきなのか悩みますね。

 

今回はインプラント手術後の運動について、どの程度の動作なら問題ないのか、2~3日経てば激しい運動も可能なのか、などについて紹介します。

その他、インプラント手術後は避けた方がいいものについても紹介しますので、参考にしてみて下さい。

目次

1.インプラント手術直後は運動NG

インプラントの手術後の運動はやはり控えるのが一番です。

その程度や控える期間などについて、詳しく見ていきましょう。

1-1.手術直後(2~3日)は安静に

インプラント手術をした直後から、2~3日は安静にしておきましょう。

この2~3日は最低限の生活に必要な活動のみにしておき、普段から運動をされている方も、この期間は軽い運動も避けてください。

その理由は次の通りです。

 

【運動NGの理由】

運動がNGである理由は、運動をすると血行が良くなるからです。

インプラント手術後の痛みや腫れ、出血は、血行が良くなることで悪化しやすくなります。

また、重いものを持ったり、筋トレなどしたりする場合、歯をぐっと食いしばることがあります。

食いしばりはインプラント手術した箇所に負担をかけてしまうことがあるので、そのような行動も避けてください。

 

その他、運動して身体が疲れると、それが原因で抵抗力が落ち、傷の治りが遅れることがあります。

そのため、インプラント手術後はできるかぎり家で安静にして抵抗力を高めることが大切です。

1-2.体を動かす仕事をしている場合は?

運動をしようと思って運動するわけではなく、運動量が多い仕事をしている人もいますよね。

力仕事や、走ったり歩き回ったりことが多い仕事など、運動量が多い業務がある場合は、その仕事は休んだ方がいいのかが気になるところ。

このような運動量の多い仕事をしている方は、インプラント手術前に医師へ、手術後どのくらい経ってから仕事を開始してもいいのか、具体的に仕事内容も話し、質問しておきましょう。

力仕事だけでなく、接客や営業など、1日中立ちっぱなし、動きっぱなしなどの仕事をしている方も、医師に仕事の開始目安を聞いておくといいでしょう。

 

決められた日数は大事をとって安静にしておく方がいいので、手術前に仕事の調整もつけておいてください。

 

デスクワークや、普段の軽い家事程度であれば、手術翌日から開始可能です。

ただし、通勤時間が長い場合や、普段はしないような大掃除などをするのは要注意です。

できれば家で安静に休んでいた方が、手術後の回復も早くなります。

仕事の休みをとれるのであればとり、家事も最低限で済ませ、無理をせず家で休みましょう。

1-3.3日後からは軽い運動ならOK

手術後3日経てば、ウォーキングなどの軽い運動を始めても構いません。

オフィスワーク以外の仕事に関しても、医師に相談の上、少しずつ始めてもいい頃です。

ただ、ランニングやバスケットボールなどの全身運動は、1週間程度は避けましょう。

1-4.こんな症状のある時は運動NG

ただし、術後3日以上経っても、痛みや腫れがひどい場合や、出血がある場合などは別です。

以下のような症状がある場合には、3日以上経っていたとしても、運動はやめておき、仕事再開も医師に相談しながら決めましょう。

 

【痛み・腫れ】

痛みや腫れは手術から1週間程度で落ち着くことが多いです。

鎮静剤などを服用しておけば、普段通りの生活もできるほどですが、鎮痛剤が合っておらず、効いていない場合もあるので、痛みが続く場合は医師に相談しましょう。

 

また、手術部位や周辺の組織に、何かトラブルがあり、痛みや腫れがある場合もあるため、3日以上経っても痛みや腫れがひどくなるようなら、安静にしながら、悪化する前に医師に相談してください。

 

【出血】

手術した箇所の出血は安静にしていれば、1~2日で落ち着くことが多いです。

しかし、それ以上経っても出血が収まらないようであれば、問題が起きている可能性があるので、受診するようにしましょう。

また、自分では動いていないつもりでも、運動量が多い可能性があるため、この場合もより安静に過ごすようにしましょう。

 

【その他の症状】

その他、手術部が膿んできたり、鎮痛薬が合わずに湿疹が出たりする症状が見られる方もいます。

このような場合も受診し、家での安静を心がけてください。

2.運動以外に気を付ける事

インプラント手術後の運動はNGとのことでしたが、その理由は血行が良くなり、術後の痛みや腫れ、出血が悪化しやすくなるからが理由です。

つまり、手術後は運動に限らず、血行が良くなる行動はNG。

運動以外に血行が良くなる行動はどのようなものがあるでしょうか。

2-1. 手術当日のお風呂

お風呂で湯船につかると、体が温まり、血行が良くなりますよね。

そのため、手術当日から1週間程度、入浴はできるだけ避けるように医師から言われることも多いでしょう。

サウナも避け、シャワーで簡単に済ませるようにするといいですね。

1週間経ち、出血や傷口の腫れなどが見られないのであれば、湯船につかっても大丈夫です。

2-2.飲酒は1週間程度控える

アルコールを摂取すると血行が良くなりますね。

そのため、飲酒も1週間程度は我慢しておきましょう。

 

また、インプラントの手術後は抗生剤や痛み止めを処方されることが多いです。

飲酒すると、薬が効きにくくなったり、ふらつき、吐き気など酔いの作用が強く出たりすることがあります。

お酒と薬の同時摂取は必ず避けましょう。

3.インプラント手術後は運動を控えて安静に!

インプラント手術した当日は、運動は控え、できる限り安静にしておきましょう。

デスクワークや普段の軽い家事程度なら、翌日から再開しても大丈夫です。

しかし、重いものを持ったり、体が暖まって血流が良くなってしまったりするような行動、運動は避けるのがベスト。

ずっとNGなわけではなく、2~3日程度控えればいい程度なので、少しの間だけ我慢するようにして下さい。

ただし、痛みや腫れ、出血が続く場合には3日以上経ったとしても運動の再開はせず、受診して安静を心がけるようにしましょう。

他にも、運動と同じ理由で、手術直後は避けたほうがいい行動があります。

手術前に確認しておき、術後してもいい行動であるか迷うことがあったら、具体的に主治医に質問するといいでしょう。

この記事が気に入ったら「評価」ボタンを押してください!

★★★★★

評価する