インプラント治療、高すぎませんか?

松川 眞敏
松川 眞敏
この記事の監修者
医療法人社団「朋優会」理事長。歯科医師・インプラント専門医。国際インプラント学士会(I.C.O.I.)メンバー。米国インプラント学会(A.O.)アクティブメンバー。欧州インプラント学会(E.A.O.)メンバー。O.S.I.アドバンスドトレーニングコース 講師。
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インプラント治療の治療費を見て、「高すぎる!」と感じたことありませんか。

メリットの多い治療だと知っていても、治療費が払えるのかどうか心配で、なかなか治療に踏み出せない方もいるでしょう。

なぜインプラントの治療費は高いのでしょうか。

 

今回はインプラントが高額になる理由と、少しでも治療費の負担を減らすための方法について紹介していきます。

目次

1.インプラントの治療費はなぜ高い?

インプラントの治療費は他の歯科治療と比べて、とても高いですよね。

しかし、治療費が高いのには、次のような理由があります。

1-1.保険適用外の自費診療

まずインプラント治療費が高い理由は、インプラント治療は健康保険が適用されない自費診療であることが挙げられます。

健康保険は国が定める健康を維持するための治療に適用され、患者さん自身の負担額が下がるというものです。

しかし、インプラント治療は健康を維持するための必要最低限の治療としては認められていません。

 

歯を失った際の治療法としては、他に入れ歯やブリッジなどのちりょうがありますが、入れ歯やブリッジの一部は保険適用内の治療です。

歯を失った時にはそちらの選択肢もあるため、どうしてもインプラント治療が必要である先天的疾患等以外は健康保険の適用外になります。

 

自費診療は名前からもわかる通り、全て治療費を患者さんが負担するという意味です。

歯科医院によって自由に治療費を設定できるので、治療費は歯科医院によって大きく違うこともあります。

1-2.材料代が高い

また、インプラント治療に使う材料、インプラント自体が高いということも、治療費が高額になる理由の1つです。

一般的にインプラントはスウェーデンやアメリカなど、歯科先進国と言われる国で作られたものが多いです。

品質が高く、安全性や機能性が優れているものなので、材料費が高くなりやすいです。

 

中には格安インプラントといった、極端に安い商品もあります。

あまりにもインプラントが高いために作られたものですが、やはり安いのには理由があります。

品質や安全性に欠けたものであったり、あとから問題が起こったとしても保証がなかったりなど、何かしらのリスクがあるかもしれません。

そのため、歯科医院でも信頼できるメーカーのインプラントしか使用しないというケースも多いです。

結果として、インプラントの材料費が高くなり、治療費も伴って高くなることが考えられます。

1-3.治療に必要な機材が高額

に必要なのはインプラントの材料だけではありません。

インプラントの治療前に検査を行う際や治療中に使用する機材は、最新のものを揃える必要があります。

例えば3次元で口腔内を撮影できる「歯科用CT」、超音波で骨を切削する「ピエゾ・サージェリー」、適切な位置にインプラントを埋め込むための「コンピューターガイド」などです。

より正確で、安全な治療にするために必要なものですが、医療機器はとても高額です。

この他、衛生管理のためにインプラント専用のオペ室も必要です。

 

これらを揃えるための設備投資の費用が、治療費に反映することもあります。

安全性を第一に考えているからこそ、インプラント治療は高額になるんですね。

1-4.治療技術取得にも費用がかかる

安全性の高いインプラント、最新設備が揃っているだけでは、インプラント治療はできません。

治療を行うのは歯科医師です。

インプラント治療に対する知識や技術に長けた歯科医師がいることで、より安全に治療を受けることができます。

 

しかし、インプラントの治療技術は年々進化し続けています。

そのため、最新の技術や知識を身につけていくには、口腔外科の学会に所属したり、講習会に参加したりなど、勉強を続ける必要があります。

中には海外での研修に参加する医師もいるため、その技術を取得するための費用がインプラント費用に影響することがあります。

2.インプラント治療費の負担を軽減する方法は?

高額になりやすいインプラント治療費が負担となり、治療を躊躇する方もいると思います。

その負担を軽減する方法はあるのでしょうか。

2-1.デンタルローンを利用する

多くの歯科医院では、契約しているローン会社のデンタルローンが利用できます。

デンタルローンとは歯科治療の際に使えるローンのことで、比較的低金利で借りることができます。

支払い回数も自分に合わせて設定できることが多いため、月々の負担を考えて無理なく支払えます。

インプラント治療の総額を一括で払うのは難しい場合が多いですが、少しずつ支払うことで治療が可能になる方も多くいるでしょう。

 

一般的なローンと同じように審査はありますが、歯科治療を目的としたローンなので、比較的通りやすいです。

2-2.歯科医院独自の分割払いを利用する

全ての歯科医院ではありませんが、歯科医院独自の分割払い制度を持っているところもあります。

インプラント治療をはじめ、矯正治療など、自費診療で治療費が高額になるものにかんしては、一括で支払うだけでなく、何回かに分けて支払うことができます。

分割手数料なども必要ない場合もあるので、歯科医院に分割払いについて聞いてみるといいでしょう。

2-3.医療費控除を利用する

インプラント治療は医療費控除の対象になります。

確定申告で、かかった治療費の申告が必要になりますが、控除所得に応じて一定の金額が所得税から還付されます。

還付金として支払った治療費の中から戻ってくるため、申告を忘れずに行いましょう。

医療費控除の対象はインプラントの治療費だけでなく、他の病院にかかった時の治療費、薬代、病院までの電車代なども対象となります。

領収書やレシートなどを貯めておくといいでしょう。

3.インプラントが高いのには理由がある!賢く負担を減らし最適な治療を

インプラント治療の費用は一般的に高額です。

しかし、高額であるのには理由があります。

自費診療であること、またインプラント自体の材料費が高いこと、歯科医院の設備や医師の技術力をアップデートするのにも費用がかかることが理由として挙げられます。

それでもインプラント治療では他の治療には実現できないほどの「噛みやすさ」、「審美性の高さ」が得られます。

インプラント治療はデンタルローンや分割払いなどで負担をうまく軽減させることもできます。

その点を知っておき、メリットデメリットを総合的に考え、自分に合った最適な治療を受けるようにしましょう。

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